令和4年 予備試験 短答式 民法 第10問 解説
問題
AとBは、AがBに絵画甲を代金50万円で売り、Bがその代金全額をCに支払う旨の契約を締結した。この場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.Cは、Bに対して受益の意思を表示した後は、Bに対して直接に50万円の支払を請求する権利を有する。
イ.AB間の契約は、その締結時においてCが胎児であったときには、無効である。
ウ.AとBは、CがBに対して受益の意思を表示するまでは、合意により代金額を変更することができる。
エ.CがBに対して受益の意思を表示した後は、BがCに対して50万円の支払をしない場合であっても、Aは、Cの承諾を得なければ、Bとの契約を解除することができない。
オ.CがBに対して受益の意思を表示した後は、AがBに甲を引き渡していない場合であっても、Bは、Cからの50万円の支払請求を拒むことができない。
- ①ア ウ
- ②ア オ
- ③イ エ
- ④イ オ正解
- ⑤ウ エ
解説
要点
第三者のためにする契約では、受益の意思表示前は変更可(538条1項の反対解釈)、表示後は要約者は第三者の承諾なく解除不可(538条2項)、契約時に第三者が現存しなくても有効(537条2項)、そして諾約者は要約者との契約(補償関係)に基づく抗弁(同時履行の抗弁権等)を第三者にも対抗できる(539条)。
結論
誤っている記述はイとオであり、選択肢4が正しい。イは第三者が契約締結時に胎児であっても契約は有効であるとする点で誤り、オは諾約者Bが要約者Aとの契約関係(補償関係)に基づく同時履行の抗弁権を受益者Cに対抗できる点を看過している。
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出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
