令和3年 予備試験 短答式 商法 第29問 解説
問題
約束手形に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.全国銀行協会が規格・様式を定めた統一手形用紙によらないで振り出された約束手形も,有効である。
イ.振出人が第三者の住所で支払うべき旨が記載されている約束手形も,有効である。
ウ.約束手形の金額として数字で二つの金額が記載されている場合において,それら二つの金額に差異があるときは,当該約束手形は無効である。
エ.判例の趣旨によれば,振出日として記載された日よりも前の日が満期として記載されている確定日払いの約束手形は,無効である。
オ.判例の趣旨によれば,暦に存在しない平年における2月29日が満期として記載されている約束手形は,無効である。
- ①ア イ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④ウ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
手形金額の重複記載に差異があるときは無効ではなく最小金額が手形金額となり(手形法6条2項・77条2項)、平年に「2月29日」と記載された満期も判例によればその月の末日(2月28日)を満期とする趣旨と解され有効である。この2点を誤りとして拾えるかがポイント。
結論
誤っているのはウとオであり、選択肢4が正解である。ウは手形金額の重複記載に差異がある場合の効力、オは平年の2月29日を満期とする記載の効力について、それぞれ手形法の規定・判例の到達点と異なる結論を述べており誤りである。ア・イ・エはいずれも正しい。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
