令和3年 予備試験 短答式 商法 第28問 解説
問題
商行為に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものはどれか。
- ①保証人がある場合において,債務が主たる債務者の商行為によって生じたものであるときは,当該主たる債務者及び当該保証人が各別の行為によって債務を負担したときであっても,その債務は,各自が連帯して負担する。
- ②国内陸上運送人の被用者の過失により運送品が運送途中に全部滅失した場合には,荷受人は,当該運送人に対し,当該運送品の滅失により生じた損害の賠償を請求することができる。
- ③匿名組合員は,営業者が匿名組合契約に基づく営業において負った債務について,当該匿名組合員が当該匿名組合契約の当事者であることをその債務に係る債権者が知っていたときに限り,営業者と連帯して弁済する責任を負う。正解
- ④商人間において金銭の消費貸借をしたときは,利息の約定がなくても,貸主は,法定利息を請求することができる。
- ⑤商人がその営業の範囲内において寄託を受けた場合には,報酬を受けないときであっても,善良な管理者の注意をもって,寄託物を保管しなければならない。
解説
要点
匿名組合員は原則として第三者に対し権利義務を負わず(商法536条4項)、自己の氏・氏名を営業者の商号中に用いること、または自己の商号を営業者の商号として使用することを許諾した場合に限り、その使用以後に生じた債務について営業者と連帯責任を負う(商法537条)。単に匿名組合員であることを債権者が知っていただけでは責任は生じない点を押さえること。
結論
選択肢3が誤り。匿名組合員が営業者と連帯して弁済責任を負うのは、自己の氏・氏名を営業者の商号中に用いること、または自己の商号を営業者の商号として使用することを許諾した場合に限られ、単に債権者が匿名組合員であることを知っていたというだけでは責任は生じない。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
