令和3年 予備試験 短答式 憲法 第8問ウ 解説
問題
政党に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.衆議院の小選挙区選挙について,候補者届出政党にのみ政見放送を認め,候補者を含むそれ以外の者には政見放送を認めないものとする公職選挙法の規定は,選挙運動をする上で,候補者届出政党に所属する候補者とこれに所属しない候補者との間に単なる程度の違いを超える差異を設ける結果となり,国会に与えられた合理的裁量の限界を超えるものであるから,憲法第14条第1項に違反する。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
小選挙区選挙の政見放送を候補者届出政党にのみ認める公選法の規定は、国会の合理的裁量の限界を超えるものではなく憲法14条1項に違反しないとされた(最大判平成11年11月10日)。判例は候補者間に「単なる程度の違いを超える差異」が生ずること自体は否定せず、裁量の限界を超えるのではないかとの疑いにも触れつつ、政見放送は選挙運動の一部にすぎないこと等から結論として合憲とした点を押さえる。
結論
最高裁は、候補者届出政党にのみ政見放送を認め候補者個人に認めない公選法の規定について、国会の合理的裁量の限界を超えるものではなく憲法14条1項に違反しないと判断している。したがって本記述は判例の結論と逆であり、選択肢2(誤っている)が正しい。
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出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
