令和2年 予備試験 短答式 商法 第29問 解説
問題
手形の支払及び手形保証に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものはどれか。
- ①手形債務者が手形の満期前に期限の利益を放棄して手形金の支払をしようとするときは,手形所持人は,その支払を受けることを要しない。
- ②判例の趣旨によれば,約束手形の補箋の表面にした単なる署名は,保証その他これと同一の意義を有する文字の表示がなくても,保証とみなされる。
- ③裏書の連続がある手形の手形債務者は,単に所持人が無権利者であることを知っているだけではなく,所持人が無権利者であることを容易かつ確実に立証し得る証拠方法があることを知っていながら手形金の支払を拒まなかった場合に,悪意があると認められ,支払免責を受けることができない。
- ④約束手形の受取人が振出人に対して手形上の債務の履行を請求した場合には,手形保証人に対しては時効の中断の効力が生じない。
- ⑤手形の支払免責は,手形債務者ではなく,支払担当者が支払をした場合には,適用されない。正解
解説
要点
手形法40条3項(約束手形につき77条1項3号準用)の支払免責は、手形債務者本人が支払う場合だけでなく、支払担当者(第三者方払の銀行等)を通じて支払がなされる場合にも及ぶ。あわせて、満期前の支払受領義務(40条1項)、単なる署名による保証(31条1項・3項)、時効中断の相対効(71条・77条1項8号)を押さえる。
結論
誤っているのは選択肢5である。手形法40条3項の支払免責の規定は、手形債務者自身が支払う場合だけでなく、支払担当者を通じて支払がなされる場合にも及ぶとされており、「適用されない」とする選択肢5は誤り。
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出典:法務省「令和2年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
