平成29年 予備試験 短答式 憲法 第2問ウ 解説
問題
思想・良心の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.公立高等学校の卒業式における国歌斉唱の際に起立斉唱する行為は,学校の儀礼的行事における慣例上の儀礼的な所作としての性質を有するものであり,同校の校長が教諭に当該行為を命じても,当該教諭の思想・良心の自由を何ら制約するものではない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
起立斉唱行為は一般的・客観的には慣例上の儀礼的所作であり内心を直ちに制約するものではないが、それでも思想・良心の自由への「間接的な制約」となる面は否定し難いというのが判例。制約の有無自体を全面否定してはならず、間接的制約を認めた上で必要性・合理性を較量するという枠組みを押さえる。
結論
誤り(選択肢2が正しい)。最高裁は、起立斉唱行為が慣例上の儀礼的所作であり思想・良心の自由を直ちに制約するものではないとしつつも、それが個人の歴史観・世界観に由来する行動(敬意表明の拒否)と異なる外部的行為を求めるものである以上、思想・良心の自由についての「間接的な制約」となる面があることは否定し難いと判示しており、記述にあるように「何ら制約するものではない」とは述べていない。
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出典:法務省「平成29年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
