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平成28年 予備試験 短答式 憲法 第10問 解説

平28予備 第10問憲法内閣の過去問

問題

内閣及び内閣総理大臣に関する次のアからウまでの各記述について,正しいものには○,誤っているものには×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。 ア.大日本帝国憲法において内閣総理大臣は同輩中の首席にすぎなかったのに対し,日本国憲法が内閣総理大臣に首長としての地位を認め,その権限を強化しているのは,内閣の一体性と統一性を確保し,内閣の国会に対する連帯責任の強化を図るものである。 イ.判例によれば,内閣総理大臣は,閣議にかけて決定した方針が存在しない場合においても,少なくとも内閣の明示の意思に反しない限り,行政各部に対し,随時その所掌事務について一定の方向で処理するよう指導,助言等の指示を与える権限を有する。 ウ.内閣は,憲法第73条第1号により法律を執行する義務を負うから,たとえ内閣が違憲と判断する法律であっても,その法律を執行しなければならず,また,最高裁判所が違憲と判断した場合でも,国会がその法律を改廃しない限りは,その執行をしなければならない。
  1. ①ア○ イ○ ウ○
  2. ②ア○ イ○ ウ×正解
  3. ③ア○ イ× ウ○
  4. ④ア○ イ× ウ×
  5. ⑤ア× イ○ ウ○
  6. ⑥ア× イ○ ウ×
  7. ⑦ア× イ× ウ○
  8. ⑧ア× イ× ウ×

解説

要点
ロッキード事件丸紅ルート判決の規範(閣議決定がなくても内閣の明示の意思に反しない限り指示権限あり)を正確に覚えること。ウは、最高裁が違憲と判断した法律についてまで国会の改廃があるまで執行義務が続くとする点が誤りである(内閣が自ら違憲と判断した場合の執行拒否の可否には争いがあるが、最高裁の違憲判断後は執行を差し控えるべきというのが一般的理解)。

結論

選択肢2(ア○イ○ウ×)が正しい。アは内閣総理大臣の首長性強化の趣旨として妥当な説明であり、イはロッキード事件丸紅ルート判決の規範をそのまま示したもので正しい。ウは、最高裁が違憲と判断した法律についても国会が改廃しない限り執行義務が続くとする点で誤っている。

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出典:法務省「平成28年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。