平成28年 予備試験 短答式 刑法 第4問イ 解説
問題
住居を侵す罪に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.建造物への立入りが平穏な態様で行われた場合には,管理権者があらかじめ立入り拒否の意思を積極的に明示していない限り,建造物侵入罪が成立することはない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
建造物侵入罪の「侵入」とは管理権者の意思に反する立入りをいい、立入りの態様が平穏であっても、また管理権者が事前に明示的な拒否の意思を示していなくても、管理権者の意思に反すると認められれば侵入罪が成立する(最判昭和58年4月8日など)。
結論
選択肢2が正しい。建造物侵入罪における「侵入」とは、管理権者の意思に反する立入りをいい、立入りの態様が平穏であるか否か、また管理権者があらかじめ拒否の意思を積極的に明示していたか否かは、侵入罪の成立を左右する絶対的な要件ではない。したがって、平穏な態様の立入りであっても、また事前の明示的な拒否がなくても、管理権者の意思に反すると認められる事情があれば建造物侵入罪は成立し得るため、記述イは誤りである。
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出典:法務省「平成28年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
