平成27年 予備試験 短答式 民法 第5問 解説
問題
AとBが各2分の1の割合で共有する甲土地の法律関係に関する次の1から4までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものはどれか。
- ①Aは,甲土地の不法占拠者に対し単独で不法行為に基づく損害賠償を請求することができるが,Aの請求することができる損害賠償の額は,Aの持分割合に相当する額に限られる。
- ②AB間の合意により甲土地をAが単独で使用する旨を定めた場合,Aは,甲土地を単独で使用することができるが,その使用による利益についてBに対し不当利得返還債務を負う。正解
- ③Aが死亡し,その相続人の不存在が確定するとともに,甲土地がAの特別縁故者に対する財産分与の対象にもならなかったときは,Aの有していた甲土地の持分はBに帰属する。
- ④Aが甲土地の管理費用のうちBが負担すべき分を立て替えて支払った後,Bが甲土地の自己の持分をCに譲渡した場合,Aは,Cに対し,その立替金額の支払を請求することができる。
解説
要点
共有者間の合意で単独使用を認めた場合、対価の定めがない限り単独使用者は他の共有者に不当利得返還義務を負わないのが判例の考え方である。
結論
選択肢2が誤り。共有者間の合意で共有物をAが単独で使用する旨を定めた場合、その合意自体がAの単独使用を正当化する法律上の原因となるため、対価の定めがない限りAはBに対して不当利得返還義務を負わない。よってこの点を「不当利得返還債務を負う」とする選択肢2は判例の趣旨に反する。
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出典:法務省「平成27年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
