平成24年 予備試験 短答式 行政法 第14問エ 解説
問題
建築基準法が同法所定の接道義務について条例による制限の付加を認めていることを受け,東京都建築安全条例(以下「条例」という。)は,接道義務を厳格化している。条例の定める安全認定(以下「安全認定」という。)は,接道義務の例外を認めるための制度であり,接道要件を満たしていない建築物の計画であっても,適法に安全認定を受けていれば,建築確認申請手続において,接道義務の違反がないものとして扱われることとなる。安全認定が行われた上で建築確認がされている場合に,建築確認の取消訴訟において安全認定の違法を主張することの可否について判断を示した最高裁判所の判決(最高裁判所平成21年12月17日第一小法廷判決,民集63巻10号2631頁)に関する次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
エ.この判決は,安全認定の適否を争うための手続的保障がこれを争おうとする者に十分に与えられているというのは困難であることを考慮して,建築確認の取消訴訟において安全認定の違法を主張することができるとしたものである。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
違法性の承継が認められるかは、先行処分と後行処分が同一目的の一連の手続を構成し結合して効果を発揮する関係にあるか、先行処分を争うための手続的保障が十分に与えられているかという2点から判断される。安全認定と建築確認の事案では、最高裁はこの両方を理由として承継を肯定しており、記述エが挙げる手続的保障の不十分さも判旨の理由の一つである。
結論
選択肢1が正しい。最高裁平成21年12月17日判決は、安全認定を争うための手続的保障がこれを争おうとする者に十分に与えられているとは言い難いことを理由の一つとして、建築確認の取消訴訟において先行処分である安全認定の違法を主張できる(違法性の承継を肯定する)と判断した。
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出典:法務省「平成24年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
