平成24年 予備試験 短答式 刑法 第4問エ 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に( )内の犯罪の共同正犯が成立する場合には1を,教唆犯又は幇助犯が成立する場合には2を,間接正犯が成立する場合には3を選びなさい。
エ.甲は,知人乙から,交際相手であるVを殺害したいので青酸カリを入手してほしいと依頼され,自らもVに恨みを抱いていたことから,青酸カリを準備して乙に交付した。乙は,甲から青酸カリを受領した後,実行行為に出る前にV殺害を思いとどまり,警察署に出頭した。(殺人予備罪)
- ①犯罪の共同正犯が成立する正解
- ②教唆犯又は幇助犯が成立する
- ③間接正犯が成立する
解説
要点
判例(最決昭37.11.8)は、他人の殺人のための準備行為(他人予備)も殺人予備罪に当たるとしたうえで、自ら予備行為を分担した者に殺人予備罪の共同正犯の成立を認める。単なる幇助との区別は、自ら予備行為を主体的に遂行したか否かにある。
結論
甲は、乙の依頼を受けつつ自らもVに恨みを抱き、青酸カリを準備して交付するという殺人予備行為を自ら遂行している。判例の立場によれば、乙との間で殺人予備罪の共同正犯が成立する。よって正解は選択肢1である。
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出典:法務省「平成24年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
