令和8年 司法試験 短答式 民法 第36問 解説
問題
権利の消滅又は契約の終了に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.AのBに対する貸金返還債務を保証したCが、保証債務の履行として当該貸金返還債務の全額をBに支払ったときは、当該貸金返還債務を被担保債務として設定されたA所有の土地を目的とする抵当権は、消滅する。
イ.AがBに対して絵画を売る旨の契約を締結した後に、目的物である絵画の滅失によりAの目的物引渡債務が履行不能となったときは、BのAに対する代金支払債務は、当然に消滅する。
ウ.委任者の死亡によって委任が終了した場合において、急迫の事情があるときは、委任者の相続人が委任事務を処理することができるようになるまで、受任者は、必要な処分をする義務を負う。
エ.AがBに対して建物を賃貸する旨の契約を締結した後に、Bがその建物をAから買い受けた場合には、AB間の賃貸借契約に基づく賃借権は、第三者の権利の目的となっている場合を除き、消滅する。
オ.AがBに対して自動車を賃貸する旨の契約を締結し、Aの承諾を得てBがCに対しこれを転貸する旨の契約を締結した後に、AB間の契約が期間満了により終了したときは、BC間の契約は、遅くともAがCに対して自動車の返還を請求した時に終了する。
- ①ア イ正解
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④ウ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
弁済による代位では担保権は消滅せず代位者に移転する点(499条・501条1項)、危険負担は反対給付債務の当然消滅ではなく履行拒絶権の発生にとどまる点(536条1項)を押さえる。
結論
アは、保証人の代位弁済により抵当権が消滅するのではなく代位者である保証人に移転する点で誤り。イは、危険負担により反対給付債務が当然に消滅するのではなく履行拒絶権が発生するにとどまる点で誤り。したがって誤っている組合せはアとイであり、選択肢1が正しい。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和8年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
