令和8年 司法試験 短答式 民法 第18問 解説
問題
債権の目的に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.外国の通貨で債権額を指定した場合であっても、債権者は、債務者に対して、日本の通貨で債務の履行をするよう請求することができる。
イ.利息を生ずべき債権について別段の意思表示がないときは、その利率は、その利息が生じた最初の時点における法定利率による。
ウ.元本債権が消滅したとしても、既に弁済期が到来していた利息債権は、当然には消滅しない。
エ.債権の目的が数個の給付の中から選択によって定まる場合において、第三者がその選択をすべきときは、当該選択の意思表示は、債務者に対してしなければならない。
オ.債権の目的が数個の給付の中から選択によって定まる場合において、その選択が行われたときは、当該選択は、将来に向かってその効力を生ずる。
- ①ア イ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④ウ オ
- ⑤エ オ正解
解説
要点
選択債権について、第三者が選択する場合の意思表示の相手方は「債権者又は債務者」のいずれでもよく(民法409条1項)、選択の効力は将来に向かってではなく債権発生時に遡る(民法411条)という2点は頻出の引っかけどころである。
結論
誤っているのはエとオであり、選択肢5が正しい。エは第三者による選択の意思表示の相手方を「債務者に限る」としている点が誤りで、実際は債権者・債務者いずれに対してもよい。オは選択の効力を「将来に向かって」生ずるとしている点が誤りで、実際は債権発生時に遡って効力を生ずる。
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出典:法務省「令和8年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
