令和8年 司法試験 短答式 民法 第14問 解説
問題
質権に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.動産質権者において遺失した質物を質権設定者が拾得し、占有しているときは、動産質権者は、質権に基づき、質権設定者に対し、質物の引渡しを請求することができる。
イ.動産質権者は、被担保債権について利息を請求する権利を有するときは、その満期となった最後の2年分についてのみ、その質権を行使することができる。
ウ.金銭債権を目的とする質権が設定された場合において、その債権の債務者が弁済すべき額を適法に供託したときは、質権は、その供託金について存在する。
エ.動産質権の設定は、指図による占有移転により目的物を債権者に引き渡すことによっても、その効力を生じる。
オ.現に発生していない債権は、質権の目的とすることができない。
- ①ア ウ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
動産質権には抵当権375条のような利息2年分の制限はなく(346条)、364条括弧書により現に発生していない債権も質権の目的にできる。あわせて、353条は質物の占有を「奪われた」場合の特則にすぎず、遺失の場合や相手方が設定者である場合には及ばないことを押さえる。
結論
誤っている記述はイとオであり、選択肢4が正解である。イは動産質権に抵当権のような利息2年分の制限がない点を誤り、オは現に発生していない債権も質権の目的にできる点(民法364条括弧書)を看過している。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和8年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
