令和6年 司法試験 短答式 民法 第22問 解説
問題
債権者Aに対する債務者Bのα債務についてCを引受人とする債務の引受けがされた場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.本件債務の引受けが併存的債務引受である場合において、AとCとの間に更改があったときは、α債務は、消滅する。
イ.本件債務の引受けが、AとCがBの意思に反してした併存的債務引受であるときは、その効力を生じない。
ウ.本件債務の引受けが免責的債務引受である場合は、Cが負担した債務の弁済をしたときであっても、Cは、BC間に別段の合意がない限り、Bに対する求償権を取得しない。
エ.本件債務の引受けが免責的債務引受である場合において、BがAに対して有するβ債権を自働債権とし、α債務に係る債権を受働債権とする相殺をすることができたときは、Cは、Aに対し、相殺によってα債務が消滅すべき限度において債務の履行を拒むことができる。
オ.本件債務の引受けが免責的債務引受であるときは、Aは、α債務の担保としてCにより設定された抵当権をCが負担する債務に移すことができない。
- ①ア ウ正解
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
免責的債務引受では、引受人は債務者の取消権・解除権については履行拒絶権を有するが(472条の2第2項)、相殺については同項に規定がなく、引受人は債務者の反対債権による相殺を援用して履行を拒むことはできない。
結論
正しいのはアとウであり、選択肢1が正解である。併存的債務引受は連帯債務関係となるため更改の絶対効(438条)によりα債務も消滅し(ア)、免責的債務引受の引受人は別段の合意がない限り求償権を取得しない(ウ、472条の3)。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和6年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
