令和6年 司法試験 短答式 刑法 第10問ア 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し、正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
ア.甲は、宝くじの当せん金を得るため、外れた宝くじに印字された番号を当せん番号に改ざんした。この場合、甲に有印私文書変造罪が成立する。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
宝くじは刑法上の「有価証券」に当たり、当せん番号への改ざんは有価証券偽造罪(刑法162条1項)の問題であって、有印私文書変造罪(刑法159条2項)は成立しない。仮に文書として捉えても、番号の書換えは文書の同一性を害する新たな作出であり「変造」ではなく「偽造」である。
結論
甲が行ったのは宝くじという「有価証券」の記載番号の改ざんであり、私文書の変造ではない。しかも、外れ券を当せん券に変える行為は証券の同一性を害して別個の証券を作り出すものであるから、評価としても「変造」ではなく「偽造」である。したがって「有印私文書変造罪が成立する」とする記述アは誤りであり、正解は選択肢2である。
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出典:法務省「令和6年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
