令和5年 司法試験 短答式 民法 第12問 解説
問題
用益物権に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.地上権設定契約において地上権の譲渡を禁止する旨が合意された場合であっても、地上権の譲渡は、その効力を妨げられない。
イ.法定地上権を取得した者は、その地上権の目的である土地の所有者に対して地代を支払うことを要しない。
ウ.無償の永小作権は、設定することができない。
エ.地役権は、存続期間を定めないで設定することができる。
オ.入会権の行使を妨害する者に対する妨害排除請求権の行使は、別段の慣習がない限り、入会団体の構成員の全員でしなければならない。
- ①ア ウ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
法定地上権も地上権である以上当然に無償となるわけではなく、地代は当事者の請求により裁判所が定める(388条後段)。また入会権に基づく妨害排除請求は、各構成員が入会地について有する使用収益権能に基づき、各自単独で行使できるとするのが判例(最判昭57.7.1)である。
結論
誤っている記述はイとオであり、選択肢4が正しい。イは法定地上権も地代支払義務を免れない点で誤り、オは入会権に基づく妨害排除請求権を各構成員が単独で行使できるとされる点で誤りである。
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出典:法務省「令和5年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
