令和4年 司法試験 短答式 民法 第29問 解説
問題
不法行為に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.不法行為による損害賠償債務は、加害者が被害者から請求を受けた時から遅滞に陥る。
イ.不法行為による損害賠償の請求権は、不法行為の時から20年間行使しないときは、時効によって消滅する。
ウ.名誉感情を侵害された場合、被害者は、これを理由として、名誉感情を回復するのに適当な処分を請求することができない。
エ.胎児Aの父が不法行為により死亡した場合、Aの母は、Aが生まれる前であっても、Aの代理人として、加害者に対し、Aの固有の慰謝料を請求することができる。
オ.Aの不法行為に対し、Bが第三者Cの権利を防衛するためAに加害行為をしたときは、それがやむを得ないものであったとしても、BはAに対し損害賠償責任を負う。
- ①ア ウ
- ②ア エ
- ③イ ウ正解
- ④イ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
不法行為の遅滞時期は損害発生時(催告不要)、724条2号の20年は(改正により)消滅時効、名誉感情侵害には723条の適当な処分は使えない、胎児の代理請求は不可、正当防衛(720条1項)は第三者のための場合も含めて免責、という5点をセットで押さえる。
結論
正しいのはイとウであり、選択肢3が正解である。不法行為の損害賠償債務は請求を待たず当然に遅滞に陥り(アは誤り)、20年の期間制限は消滅時効であり(イは正しい)、名誉感情侵害には723条の適当な処分請求は認められず(ウは正しい)、胎児の間は代理請求ができず(エは誤り)、第三者のための正当防衛は免責される(オは誤り)。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
