令和4年 司法試験 短答式 民法 第25問 解説
問題
民法上の消費貸借に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.書面によらない消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還することを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。
イ.書面でする消費貸借は、借主が貸主から目的物を受け取るまで、各当事者が解除をすることができる。
ウ.貸主は、特約がなければ、借主に対して利息を請求することができない。
エ.当事者が返還の時期を定めたときは、借主は、その時期の前に返還をすることができない。
オ.貸主から引き渡された物が種類又は品質に関して契約の内容に適合しないものであるときは、借主は、その物の価額を返還することができる。
- ①ア エ
- ②ア オ
- ③イ ウ
- ④イ エ正解
- ⑤ウ オ
解説
要点
書面でする消費貸借の解除権は借主のみに認められ(587条の2第2項)、返還時期の定めがあっても借主はいつでも返還できる(591条2項)。この2点は債権法改正で明文化された重要条文なので条文の主語・限定を正確に押さえる。
結論
誤っているのはイとエなので、選択肢4が正しい。イは解除権者を「各当事者」としている点が誤りで、正しくは「借主」のみである。エは「返還の時期前に返還できない」としている点が誤りで、借主は期限の定めの有無にかかわらずいつでも返還できる。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
