SaySayLaw無料で演習する

令和4年 司法試験 短答式 民法 第17問 解説

問題

履行の強制に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。 ア.債務者が不特定物の引渡債務を履行しない場合、債権者は、債務名義を得た上で、代替執行の方法により履行の強制をすることができる。 イ.債務者が所有権移転登記義務を履行しない場合、債権者は、債務名義を得た上で、間接強制の方法により履行の強制をすることができる。 ウ.債務者が一定以上の高さの建物を建築しない債務に反してその高さを超える建物を建築した場合、債権者は、その高さを超える部分の除去について、債務名義を得た上で、代替執行の方法により履行の強制をすることができる。 エ.債務者がその居住する建物の明渡債務を履行しない場合、債権者は、債務名義を得た上で、直接強制の方法により履行の強制をすることができる。 オ.債務者が小説を執筆する債務を履行しない場合、債権者は、債務名義を得た上で、間接強制の方法により履行の強制をすることができる。
  1. ①ア イ
  2. ②ア オ
  3. ③イ ウ
  4. ④ウ エ正解
  5. ⑤エ オ

解説

要点
履行の強制方法は債務の性質で決まる:与える債務(引渡・明渡)は直接強制、不作為債務違反の結果除去は代替執行、意思表示をすべき債務は意思表示の擬制、代替性のない作為債務は間接強制(ただし人格・自由意思に関わる創作行為等は強制になじまない)。なお間接強制の補充性は平成15年改正で撤廃されている。

結論

正しいのはウとエであり、選択肢4が正解である。不作為債務違反の結果除去は代替執行、建物明渡しのような与える債務は直接強制によるのが原則であり、この2つの記述は履行の強制方法の選択として正確である。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。