令和4年 司法試験 短答式 憲法 第17問ア 解説
問題
司法権の限界に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
ア.地方議会の議員に対する出席停止の懲罰に関し、その懲罰を受けた議員が取消しを求める訴えは、法令の適用によって終局的に解決し得る法律上の争訟に当たるところ、議会により出席停止の懲罰処分を科されると、その議員は、住民の負託を受けた議員としての責務を十分に果たすことができなくなるから、当該処分が議会の自律的な権能に基づいてなされたものとして、議会に一定の裁量が認められるとしても、裁判所は、常にその適否を判断することができ、司法審査の対象となる。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
地方議会議員に対する出席停止の懲罰は、令和2年大法廷判決により、議会の自律的権能に基づく処分であっても常に司法審査の対象となるとされた(出席停止は内部規律の問題として自治的措置に任せるとした昭和35年大法廷判決は変更された)。
結論
選択肢1が正しい。最高裁は令和2年11月25日大法廷判決で、地方議会議員に対する出席停止の懲罰処分について、裁判所は常にその適否を判断することができ、司法審査の対象となると判示し、従来の判例(出席停止は議会の内部規律の問題として自治的措置に任せ、司法審査が及ばないとする考え方)を変更した。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
