令和4年 司法試験 短答式 憲法 第16問 解説
問題
裁判官の身分保障に関する次のアからウまでの各記述について、正しいものには○、誤っているものには×を付した場合の組合せを、後記1から8までの中から選びなさい。
ア.裁判官は、裁判により心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合を除いては、最高裁判所の裁判官については国民審査によることなしには、また、下級裁判所の裁判官については公の弾劾によることなしには、罷免されることはない。
イ.裁判官の罷免事由である「心身の故障」とは、裁判官の職務を遂行することができない程度の精神上の能力の喪失又は身体的故障で、相当長期間にわたって継続することが確実に予想される場合をいうと解されており、一時的な故障は、たとえそれがどのように重大なものであってもこれに当たらない。
ウ.憲法第78条は、裁判官の懲戒処分は行政機関が行うことはできないと規定しているところ、これは、裁判官の懲戒処分は裁判所が行うべきことを定めているものと解されており、その手続については、法律上、裁判により行うことが規定されている。
- ①ア○ イ○ ウ○
- ②ア○ イ○ ウ×
- ③ア○ イ× ウ○
- ④ア○ イ× ウ×
- ⑤ア× イ○ ウ○正解
- ⑥ア× イ○ ウ×
- ⑦ア× イ× ウ○
- ⑧ア× イ× ウ×
解説
要点
最高裁判所裁判官も下級裁判所裁判官と同様に公の弾劾により罷免され得る(憲法78条は全裁判官に適用)。国民審査(79条)は最高裁裁判官に特有の追加的な罷免手段にすぎず、弾劾を排除するものではない。
結論
正解は選択肢5(ア×イ○ウ○)である。アは、最高裁判所裁判官が国民審査によってのみ罷免されるかのように読める点で誤り。最高裁裁判官も公の弾劾により罷免され得るため、アは誤りとなる。イとウは判例・通説及び条文の解釈として正しい。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
