令和4年 司法試験 短答式 憲法 第17問イ 解説
問題
司法権の限界に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
イ.政党が組織内の自律的運営として党員に対してした除名処分は、原則として自律的な解決に委ねるのが相当であり、その除名処分が一般市民法秩序と直接の関係のない内部的な問題にとどまる限り、司法審査の対象とはならず、また、一般市民としての権利利益を侵害する場合であっても、その処分の当否は、当該政党の自律的な規範が公序良俗に反するなどの特段の事情のない限りその規範に照らし、規範がない場合は条理に基づき、適正な手続にのっとってされたか否かによって決すべきであり、司法審査もこの点に限られる。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
政党の党員に対する処分(除名等)は、一般市民法秩序と直接関係しない内部的事項であれば司法審査の対象外だが、一般市民としての権利利益(例:地位の喪失等)を侵害する場合は司法審査の対象となり、その場合でも審査は当該政党の自律的規範(規範がなければ条理)に照らして適正な手続でされたかという点に限られる(共産党袴田事件判決の規範)。
結論
選択肢1が正しい。政党の内部的自律権を尊重し、除名処分が一般市民法秩序と直接関係しない限り司法審査の対象外とする一方、一般市民としての権利利益を侵害する場合には司法審査の対象となるが、その審査は当該政党の自律的規範(ないときは条理)に基づき、手続の適正さの点に限られるという記述内容は、最高裁判例(共産党袴田事件)の趣旨と一致する。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
