令和3年 司法試験 短答式 民法 第30問 解説
問題
内縁関係にあるA男とB女に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.ABがBの賃借したアパートで同居していた場合において,Bが死亡してBに相続人がいないときは,Aは,そのアパートの賃借人の権利義務を承継する。
イ.ABの間に子Cが出生し,AがCを認知した場合には,Cに対する親権は,ABが共同して行う。
ウ.ABがBの所有する建物で同居していた場合において,Bの死亡により内縁関係が解消したときは,Aは,Bの相続人に対して建物の所有権について財産分与を請求することができる。
エ.AがBに無断で婚姻届を作成して届出をした場合において,Bが後に届出の事実を知ってこれを追認したときは,届出の当初に遡ってその婚姻が有効となる。
オ.Aが日常の家事に関して第三者と取引をした場合,Bは,その取引によって生じた債務について責任を負わない。
- ①ア ウ
- ②ア エ正解
- ③イ エ
- ④イ オ
- ⑤ウ オ
解説
要点
内縁関係には婚姻の効果が及ぶ場面(借地借家法36条による居住権承継・日常家事債務の761条類推・身分行為の追認の遡及効)と、及ばない場面(死亡解消への財産分与規定の類推否定、認知による当然の共同親権の不成立)を区別して覚える。
結論
正しいのはアとエであり、選択肢2が正解である。アは借家権の承継に関する借地借家法36条1項、エは無効な婚姻届出の追認による遡及効を認めた判例に合致する。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
