令和3年 司法試験 短答式 民法 第27問 解説
問題
寄託に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.寄託は,当事者の一方がある物を保管することを相手方に委託し,相手方がこれを承諾することによって,その効力を生ずる。
イ.受寄者は,寄託者の承諾を得なくても,やむを得ない事由があるときは,寄託物を第三者に保管させることができる。
ウ.受寄者は,寄託物について権利を主張する第三者から訴えを提起された場合には,寄託者が既にこれを知っているときを除き,遅滞なくその事実を寄託者に通知しなければならない。
エ.当事者が寄託物の返還の時期を定めた場合には,寄託者は,その返還の時期が到来するまで寄託物の返還を請求することができない。
オ.複数の者が寄託した物の種類及び品質が同一である場合には,受寄者は,各寄託者の承諾を得なくても,これらを混合して保管することができる。
- ①ア イ
- ②ア ウ
- ③イ エ
- ④ウ オ
- ⑤エ オ正解
解説
要点
寄託は2020年改正で諾成契約となった(657条)。再寄託はやむを得ない事由があれば承諾不要(658条2項)、第三者からの訴え提起等の通知義務は660条1項、返還時期の定めがあっても寄託者はいつでも返還請求できる(662条1項)が、混合寄託には各寄託者の承諾が必要(665条の2第1項)である点を正確に押さえる。
結論
誤っているのはエとオであり、選択肢5が正しい。エは返還時期の定めがあっても寄託者はいつでも返還請求できるとする662条1項に反し、オは混合保管には各寄託者の承諾が必要とする665条の2第1項に反する。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
