令和3年 司法試験 短答式 民法 第24問 解説
問題
贈与に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.死因贈与は,書面によることを要せず,当事者の合意のみで成立する。
イ.贈与者は,特約のない限り,目的物が特定した時の状態でこれを引き渡せば足りる。
ウ.受贈者は,贈与契約が書面によらない場合であっても,履行の終わっていない部分について贈与契約を解除することができない。
エ.負担付贈与においては,贈与者は,受贈者がその負担である義務の履行を怠ったことを理由として,贈与契約を解除することができない。
オ.登記された建物が書面によらずに贈与された場合,贈与者は,受贈者への目的物の引渡し及び所有権移転登記の双方がされるまでは,贈与契約を解除することができる。
- ①ア イ正解
- ②ア ウ
- ③イ オ
- ④ウ エ
- ⑤エ オ
解説
要点
贈与では、①死因贈与は諾成契約で遺言の方式規定は準用されない、②551条1項は契約不適合責任ではなく引渡義務の内容についての推定規定、③550条の解除は各当事者ができ、履行の終了は引渡しか登記の一方で足りる、④負担付贈与は553条により双務契約の規定が準用され解除できる、という4点を押さえる。
結論
正しいのはア・イであり,選択肢1が正解である。死因贈与は諾成契約であり書面を要せず,遺言の方式規定は準用されないため合意のみで成立する(ア)。また,贈与者の引渡義務は,贈与の目的として特定した時の状態での引渡しを約したものと推定されるにとどまる(イ)。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
