令和3年 司法試験 短答式 民法 第17問 解説
問題
債権者代位権に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.債権者が債務者に属する権利を行使するためには,被保全債権がその権利の発生の前の原因に基づいて生じたものでなければならない。
イ.債権者は,債務者に属する権利であって差押えを禁じられたものについては,行使することができない。
ウ.債権者は,被代位権利の行使に係る訴えを提起したときは,遅滞なく,債務者に対し,訴訟告知をしなければならない。
エ.債権者は,債務者が第三者に対して負う債務に係る消滅時効の援用権を代位行使することができない。
オ.債権者が被代位権利の行使の事実を債務者に通知した場合であっても,債務者は被代位権利を行使することができる。
- ①ア イ
- ②ア エ正解
- ③イ オ
- ④ウ エ
- ⑤ウ オ
解説
要点
債権者代位権(423条)には被保全債権の発生時期に関する制限がない点、詐害行為取消権(424条3項)の『前の原因』要件と混同しないこと。消滅時効の援用権も代位行使できることを押さえる。
結論
誤っているのはアとエであり,選択肢2が正解である。アは債権者代位権にはない要件(詐害行為取消権の要件)を代位権に持ち込んでいる点で誤り,エは消滅時効の援用権も代位行使の対象となるとする判例に反する点で誤りである。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
