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令和3年 司法試験 短答式 民法 第10問 解説

令3司法 第10問民法その他の担保物権の過去問

問題

留置権に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.留置権者が留置権を行使して目的物を留置している間は,留置権の被担保債権の消滅時効は,進行しない。 イ.賃借物について賃貸人Aの負担に属する必要費を支出した賃借人Bは,賃貸借終了後,その償還請求権を被担保債権として留置権を行使している間に,更にAの負担に属する必要費を支出した場合には,更に支出したものを含めた必要費全額の弁済を受けるまで,留置権を行使することができる。 ウ.留置権者は,債務者の承諾を得て留置物を第三者に賃貸してその賃料を自己の債権の弁済に充当することができる。 エ.建物の賃借人は,造作買取請求権の行使によって生じた賃貸人に対する代金債権を被担保債権として,建物について留置権を行使することができる。 オ.建物の賃借人が,賃貸借終了後,有益費の償還請求権を被担保債権として留置権を行使している場合において,賃貸人の請求により裁判所がその償還について期限を許与したときは,留置権は消滅する。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア エ正解
  3. ③イ ウ
  4. ④イ オ
  5. ⑤エ オ

解説

要点
留置権を行使していても被担保債権の消滅時効は進行する(民法300条)こと、造作買取請求権に基づく代金債権は建物に関して生じた債権ではないため建物への留置権は成立しないこと(最判昭和29年1月14日)の2点を押さえる。

結論

誤っている記述はアとエであり,選択肢2が正解である。アは民法300条に反し,エは造作買取請求権に基づく代金債権と建物との牽連性を否定した判例に反する。

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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。