令和3年 司法試験 短答式 憲法 第4問イ 解説
問題
思想・良心の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.公立中学校の校長が,同校の生徒について,大学生の政治集会に参加しているなどと記載した内申書を作成提出することは,同記載が生徒の思想,信条そのものを記載したものでなく,同記載に係る外部的行為によっては生徒の思想,信条を了知し得るものではないし,また,生徒の思想,信条自体を高等学校の入学者選抜の資料に供したものと解することはできないから,憲法第19条に違反しない。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
憲法19条侵害の有無は、当該記載が内心の思想・信条そのものを直接記載したものか、外部的行為の記載から思想・信条を推知できるか、その記載が入試選抜資料として思想・信条自体を評価するものかを段階的に検討する。内申書事件判例はこれらいずれも否定して合憲とした。
結論
選択肢1が正しい。最高裁は、内申書に生徒の政治的な外部的行為(政治集会参加等)を記載したことについて、思想・信条そのものの記載ではなく、記載された外部的事実から生徒の思想・信条を了知できるものでもなく、入学者選抜の資料として思想・信条自体を評価したものとも言えないとして、憲法19条違反を否定した。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
