令和2年 司法試験 短答式 刑法 第11問ア 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.甲及び乙は,深夜,路上を一人で歩いていたV女を見付け,約6キロメートル先のひとけのない工事現場にV女を連れ込んで強制的にV女と性交しようと決意し,二人でV女の背後からその身体を抱きかかえながら,付近に停めていた自動車にV女を押し込んで乗せ,同車を発進させたが,性交には至らなかった。甲及び乙には,強制性交等未遂罪の共同正犯が成立する。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
性犯罪の実行の着手は、性交そのものの開始時点ではなく、暴行・脅迫を用いて被害者を車に引きずり込むなど、性交に至る客観的な危険性を有する行為を開始した時点で認められる(最決昭和45年7月28日)。
結論
甲乙は暴行を用いてV女を自動車に押し込み、性交の目的地に向けて発進させており、この時点で強制性交等罪の実行の着手が認められる。したがって性交に至らなかった以上、未遂罪が成立し、共謀に基づき共同して行為をしているから共同正犯となる。選択肢1(正しい)が正解である。
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出典:法務省「令和2年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
