令和元年 司法試験 短答式 民法 第13問 解説
問題
質権に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.債権質の質権者は,質権の目的が金銭債権でない場合,これを直接に取り立てることはできない。
イ.動産質権者は,質物から生ずる果実を収取し,他の債権者に優先して被担保債権の弁済に充当することができる。
ウ.質権者は,質権設定者の承諾を得なければ,自己の債務の担保として質物をさらに質入れすることはできない。
エ.質権は,設定行為に定めがないときは,質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償を担保しない。
オ.Aは,Bに対して有する債権を担保するために,BがAに対して有する債権を目的として質権の設定を受けることができる。
- ①ア ウ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
債権質の直接取立権(366条)、動産質権者の果実収取権(350条による留置権の規定297条の準用)、転質の要件(348条の責任転質は承諾不要)、質物の隠れた瑕疵の担保(346条は原則担保する)、質権者が債務者である債権(自己に対する債権)を目的とする質権の有効性を正確に区別できるようにする。
結論
正しいのはイとオであり、選択肢4が正解である。動産質権者には果実収取・優先充当権があり(イ)、質権者自身が負担する債務(設定者が質権者に対して有する債権)を目的とする質権も設定できる(オ)ためである。
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出典:法務省「令和元年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
