令和元年 司法試験 短答式 憲法 第17問 解説
問題
財政に関する次のアからエまでの各記述について,正しいものの組合せを,後記1から6までの中から選びなさい。
ア.予算は法律であるとする予算法律説の立場に立てば,予算措置を必要とする法律が成立したのに,それを執行するための予算が伴わないという事態は生じ得ないこととなる。
イ.国会は,予算の議決に際し,増額修正を行うことができるが,予算の作成・提出権が内閣に専属していることから,原案に新たな項を加えることはいかなる場合も許されない。
ウ.国会の決算審査は,予算執行者である内閣の責任を明らかにするためのものであり,決算には法規範性がなく,不承認の議決がなされても,既になされた収入支出には影響がない。
エ.内閣は,毎年,国会に対し決算を提出するほか,定期に,少なくとも毎年1回,国会及び国民に対して財政状況を報告しなければならない。
- ①アとイ
- ②アとウ
- ③アとエ
- ④イとウ
- ⑤イとエ
- ⑥ウとエ正解
解説
要点
予算と法律は別個の議案として議決されるため、予算法律説に立っても法律成立と予算不成立が食い違う事態は理論上あり得る。決算には法規範性がなく、不承認議決も既往の収入支出の効力に影響しない(憲法90条・91条)。
結論
正しいのはウとエであり、選択肢6が正解である。決算は国会の承認いかんにかかわらず既になされた収入支出の法的効力を左右しない政治的責任確認の手続にすぎず(ウ)、内閣には決算提出義務のほか毎年1回以上の財政状況報告義務が課されている(エ、憲法91条)。
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出典:法務省「令和元年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
