平成29年 司法試験 短答式 刑法 第17問オ 解説
問題
次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。
オ.甲は,会社事務所にある現金を窃取する目的で,門塀に囲まれ,警備員が配置されて出入りが制限されている同事務所の敷地内に塀を乗り越えて立ち入ったが,同事務所の建物に立ち入る前に警備員に発見され敷地外に逃走した。(建造物侵入罪)
- ①犯罪が既遂になる正解
- ②未遂にとどまる
- ③既遂にも未遂にもならない
解説
要点
刑法130条の建造物侵入罪における『建造物』には、塀等で区画され建物の利用に供される囲繞地も含まれるため、囲繞地への侵入時点で既遂に達し、建物内部への到達は不要である。
結論
甲は門塀に囲まれた敷地(囲繞地)に塀を乗り越えて立ち入った時点で建造物侵入罪の実行行為を完成させており、建物内部に到達していなくても既遂となる。したがって正解は選択肢1である。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「平成29年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
