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平成29年 司法試験 短答式 刑法 第8問ア 解説

平29司法 第8問ア刑法窃盗罪の過去問

問題

不法領得の意思に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。 ア.甲は,町議会議員選挙に際し,特定の候補者を当選させるため,後日その候補者の氏名を記載して投票の中に混入することにより同候補者の得票数を増加させる目的で,投票所管理者乙の保管する同選挙の投票用紙を密かに持ち出した。この場合,甲に不法領得の意思は認められず,窃盗罪は成立しない。
  1. ①正しい
  2. ②誤っている正解

解説

要点
不法領得の意思の『利用処分意思』は、物の経済的価値の実現に限られず、その物が持つ効用・機能を利用する意思があれば足りる。投票用紙を不正投票に混入する目的の持ち出しも、投票用紙としての機能を利用する意思がある以上、不法領得の意思は認められ窃盗罪が成立する(最判昭和33年4月17日)。

結論

本記述は誤りであり、選択肢2(「誤っている」=2を選ぶ)が正しい。判例の立場によれば、甲には不法領得の意思が認められ、投票用紙持ち出し行為には窃盗罪が成立する。

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出典:法務省「平成29年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。