平成28年 司法試験 短答式 民法 第16問 解説
問題
根抵当権に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.根抵当権者は,元本確定前の根抵当権の全部又は一部を譲渡することができるが,その場合,根抵当権設定者の承諾を得る必要はない。
イ.元本確定前において,根抵当権の担保すべき債権の範囲の変更をするときは,後順位抵当権者の承諾を得なければならない。
ウ.根抵当権の債務者の変更は,元本確定前に登記をしなかったときは,その変更をしなかったものとみなされる。
エ.根抵当権の設定時に元本確定期日を定めなかった場合,当該根抵当権の設定は無効である。
オ.元本の確定した根抵当権は,確定した元本のほか,その利息についても,極度額を限度として担保する。
- ①ア イ
- ②ア ウ
- ③イ エ
- ④ウ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
根抵当権は通常抵当権と異なり、元本確定前の譲渡(全部譲渡・分割譲渡・一部譲渡)には設定者の承諾が必要、担保すべき債権の範囲・債務者の変更には後順位抵当権者その他の第三者の承諾は不要(ただし元本確定前の登記が効力要件)、元本確定期日の定めは任意、確定後は利息等も375条の制限なく極度額まで担保される、という特色を条文ごとに整理して覚える。
結論
正しい組み合わせは選択肢4(ウ・オ)である。根抵当権の債務者変更は元本確定前に登記をしなければ変更しなかったものとみなされ(民法398条の4第3項)、また確定した元本に加え利息等も極度額を限度として担保される(民法398条の3第1項)ため、ウとオが正しい。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
