平成28年 司法試験 短答式 憲法 第20問イ 解説
問題
条約に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.条約の締結に必要な国会の承認については,予算の場合と同様,衆議院の優越が認められており,両議院が異なる議決をした場合,衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは,条約が承認される。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
条約締結の承認には憲法61条により60条2項が準用され、両院協議会でも意見が一致しないとき、または参議院が30日以内に議決しないときは衆議院の議決が国会の議決となるという形の衆議院の優越が認められる。他方、法律案(59条2項)のような出席議員の3分の2以上による再可決の制度はない。なお60条1項の予算先議権は準用されない。
結論
条約締結の承認について衆議院の優越は認められているが、その内容は法律案のような3分の2以上の再可決による成立ではなく、両院協議会でも意見が一致しないとき等に衆議院の議決を国会の議決とするという形での優越である。したがって記述イは誤りであり、正解は選択肢2である。
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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
