平成28年 司法試験 短答式 刑法 第2問イ 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に横領罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。
イ.甲は,所有権留保の約定付き割賦売買契約に基づき24回の月賦払いで,自動車販売会社から自動車を購入し,同自動車の引渡しを受けたが,3回分を支払った時点で,自己の借金の担保として,同自動車を金融業者に提供した。
- ①甲に横領罪が成立する正解
- ②成立しない
解説
要点
所有権留保付割賦売買の目的物は代金完済まで所有権が売主に留保され、買主は売主のために目的物を保管すべき地位(委託信任関係)に立つ。したがって目的物は買主にとって「自己の占有する他人の物」であり、代金完済前に無断で担保提供・売却する行為は横領罪を構成する。
結論
甲には横領罪が成立し、選択肢1が正しい。所有権留保付き割賦売買では代金完済まで所有権は売主に留保されるため、目的物は買主にとって「他人の物」であり、買主がこれを無断で第三者に担保提供する行為は横領罪の構成要件を満たす。
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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
