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平成28年 司法試験 短答式 刑法 第2問ア 解説

平28司法 第2問ア刑法横領・背任罪の過去問

問題

次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に横領罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。 ア.甲は,自己が所有する不動産を乙に売却したが,乙への所有権移転登記が完了する前に,同不動産を丙に売却し,丙への所有権移転登記を完了した。
  1. ①甲に横領罪が成立する正解
  2. ②成立しない

解説

要点
不動産の二重売買では、売買により所有権が第一買主に移転した後も売主が登記名義を保持する限り、売主は第一買主のために不動産を『占有する』者と評価され(最判昭和30年12月26日)、第二買主への売却・登記移転は横領罪を構成するという判例準則を押さえる。

結論

甲は乙に不動産を売却した時点で乙のために所有権移転登記に協力すべき地位に立ち、登記名義を保持する限り刑法上『占有者』と評価される。その状態で丙に売却し登記を完了させた行為は、乙の物を横領したものとして横領罪が成立する。よって選択肢1が正しい。

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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。