平成28年 司法試験 短答式 刑法 第13問オ 解説
問題
次のアからオまでの各記述における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。
オ.甲は,交通事故を装って保険会社から保険金をだまし取ろうと考え,Aに依頼して,甲運転の自動車にA運転の自動車を衝突させ,警察官に交通事故を申告したが,Aが警察官から追及されて偽装事故であると認めたため,保険金を請求しなかった。(詐欺罪)
- ①犯罪が既遂になる
- ②未遂にとどまる
- ③既遂にも未遂にもならない正解
解説
要点
保険金詐欺において、警察官への虚偽の事故申告は保険会社に対する欺罔行為の前段階の準備行為にすぎず、保険会社への保険金請求行為に至って初めて詐欺罪の実行の着手が認められる(判例)。
結論
選択肢3が正しい。甲は警察官に虚偽の事故を申告したにとどまり、保険会社に対して保険金を請求する行為(欺罔行為)自体を行っていないため、詐欺罪の実行の着手が認められず、未遂にもならない。
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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
