SaySayLaw無料で演習する

平成27年 司法試験 短答式 憲法 第2問ア 解説

平27司法 第2問ア憲法法の下の平等の過去問

問題

法の下の平等に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。 ア.憲法第14条第1項の「社会的身分」とは,人が社会において占める継続的な地位をいうから,高齢であることはこれに当たらないので,町長が町職員の余剰を整理する際,高齢のみを基準として対象者を選択しても,平等原則には反しない。
  1. ①正しい
  2. ②誤っている正解

解説

要点
『社会的身分に当たらない』ことと『区別が合理的で平等原則に反しない』こととは別問題。判例(最大判昭39.5.27・待命処分事件)は14条1項後段列挙事由を例示と解し、社会的身分に当たらない事由による区別でも合理的理由の有無を審査する。社会的身分該当性の否定だけでは合憲の結論は導けない(同事件では合理的理由ありとして待命処分を適法とした)。

結論

選択肢2(誤り)が正しい。判例は、高齢であることが憲法14条1項の「社会的身分」に当たらないと述べつつも、それだけで整理基準の合憲性が当然に肯定されるとはしていない。高齢のみを基準とする区別が許されるかどうかは、別途「合理的な理由」があるかを審査する必要があるというのが判例の立場であり、本記述はこの点を欠いたまま「社会的身分に当たらないから平等原則に反しない」と結論を導いており誤りである。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「平成27年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。