平成27年 司法試験 短答式 憲法 第9問ウ 解説
問題
財産権の保障に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.憲法第29条第3項は私有財産を正当な補償の下に公共のために用いることができるとするが,こうした規定は歴史的には福祉国家理念を背景にして制定されるに至った。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
29条3項の正当補償規定は近代市民革命期の所有権絶対思想(財産権を奪うなら補償を要する)に由来し、福祉国家理念(20世紀的な社会国家思想)を背景とするのは29条2項の「公共の福祉」による制約である。両者の歴史的背景を混同しないこと。
結論
選択肢2が正しい。憲法29条3項の正当補償規定は、福祉国家理念ではなく、近代市民革命期に確立した所有権絶対・財産権不可侵の思想を背景として成立したものであり、記述は誤りである。
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出典:法務省「平成27年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
