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平成27年 司法試験 短答式 刑法 第1問 解説

平27司法 第1問刑法不作為犯の過去問

問題

次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討した場合,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。 ア.不真正不作為犯の作為義務は,法律上の規定に基づかなければならない。 イ.不真正不作為犯が成立するために,作為可能性を必要としない場合もある。 ウ.不真正不作為犯の因果関係が認められるためには,期待された作為をしていれば結果が発生しなかったことが,合理的な疑いを超える程度に確実であったことが必要である。 エ.不真正不作為犯は,殺人罪や放火罪については成立するが,財産犯については成立しない。 オ.不作為による放火罪が成立するためには,既発の火力を利用する意思は必ずしも必要ではない。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア オ
  3. ③イ ウ
  4. ④ウ エ
  5. ⑤ウ オ正解

解説

要点
不真正不作為犯は①作為義務の発生根拠を法令に限らず契約・事務管理・条理・先行行為等から広く認め、②作為可能性は常に必要で、③因果関係は『期待された作為をしていれば結果が発生しなかったことが合理的な疑いを超える程度に確実』という基準(最決平成元年12月15日)で判断され、④財産犯にも成立しうる、という枠組みを押さえること。

結論

正しいのはウとオであり,選択肢5が正解である。ウは不作為犯の因果関係に関する判例基準(合理的な疑いを超える程度の確実性)を正確に述べており,オは不作為による放火罪について既発の火力を利用する意思を不要とする判例の立場に合致する。

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出典:法務省「平成27年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。