平成26年 司法試験 短答式 民法 第4問 解説
問題
無権代理に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.本人に代わって弁済を受領する権限がない者が本人の有する債権について本人に代わって弁済を受領した後に,第三者が当該債権を差し押さえて転付命令を得た場合において,その後に本人がその弁済受領行為を追認したときは,当該第三者は,転付命令により当該債権を取得することはできない。
イ.本人が無権代理行為の追認を拒絶した場合であっても,その後に無権代理人が本人を相続したときは,無権代理行為は有効になる。
ウ.無権代理人を相続した本人は,無権代理行為について追認を拒絶することができる地位にあったことを理由として,無権代理人の責任を免れることができない。
エ.本人が無権代理人に対して無権代理行為を追認したとしても,相手方がこれを知るまでの間は,本人は,無権代理人に対しても追認の効果を主張することができない。
オ.無権代理人が本人を他の相続人と共に共同相続した場合において,他の共同相続人の一人が追認を拒絶したときは,無権代理行為は有効にならない。
- ①ア エ
- ②ア オ
- ③イ ウ
- ④イ エ
- ⑤ウ オ正解
解説
要点
無権代理と相続の各判例(本人が無権代理人を相続した場合の117条責任、本人の追認拒絶後に無権代理人が相続した場合、共同相続における追認権の不可分的帰属)と、追認の遡及効が第三者を害しないとする116条ただし書の理解を正確に区別すること。
結論
正しい組み合わせはウとオであり、選択肢5が正解である。ウは本人が無権代理人を相続しても117条責任を免れないとする判例、オは共同相続人全員の追認がない限り無権代理人の相続分についても無権代理行為は有効とならないとする判例に合致する。
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出典:法務省「平成26年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
