平成25年 司法試験 短答式 憲法 第10問 解説
問題
教育を受ける権利に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,正しいものには○,誤っているものには×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。
ア.憲法第26条の規定の背後には,特に,自ら学習することのできない子どもは,その学習要求を充足するために,教育を自己に施すことを大人一般に対して要求する権利を有するという観念が存在する。
イ.教育の具体的方法や内容に関して教師に認められるべき裁量には,おのずから制約がある。自分の考えと異なるとして教科書を使用しないで授業を行ったり,全員に一律の成績評価を行ったりすることは,教師の裁量の範囲内とはいえない。
ウ.憲法は,義務教育の無償を規定している。そこで無償とすることが求められているのは,授業料と教科書代のみであり,文房具代や給食費等就学に必要な一切の費用まで意味するものではない。
- ①ア○ イ○ ウ○
- ②ア○ イ○ ウ×正解
- ③ア○ イ× ウ○
- ④ア○ イ× ウ×
- ⑤ア× イ○ ウ○
- ⑥ア× イ○ ウ×
- ⑦ア× イ× ウ○
- ⑧ア× イ× ウ×
解説
要点
旭川学力テスト事件は「子どもの学習権」を認めた判例として、伝習館高校事件は教師の教育の自由の限界を示した判例として、そして義務教育無償の範囲に関する判例は「無償=授業料無償」に限定する立場を取ったことをセットで押さえる。
結論
正解は選択肢2(ア○イ○ウ×)である。アは旭川学力テスト事件判決が示した子どもの学習権の観念、イは伝習館高校事件判決の趣旨に沿う教師の裁量の限界の説明として正しいが、ウは義務教育の無償の範囲を「授業料と教科書代のみ」とする点で判例の立場と異なるため誤りである。
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出典:法務省「平成25年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
