平成24年 司法試験 短答式 刑事訴訟法 第40問 解説
問題
被疑者,被告人及び弁護人の権利に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。
ア.被疑者,被告人又は弁護人は,あらかじめ証拠を保全しておかなければその証拠を使用することが困難な事情があるときは,第1回の公判期日前に限り,裁判官に押収,捜索,検証,証人の尋問又は鑑定の処分を請求することができる。
イ.公判前整理手続期日には,被告人は,裁判所の許可がなければ出頭することができない。
ウ.検察官から取調べ請求がなされた証拠に対して同意又は不同意の意見を述べるのは,弁護人のみが有する権利である。
エ.被告人甲の弁護人は,裁判長に告げて,共同審理を受けている被告人乙の供述を求めることができるが,甲が乙の供述を求めることはできない。
オ.控訴審では,被告人自身が弁論をすることはできず,控訴趣意書を被告人が差し出した場合でも,それに基づく弁論は弁護人が行う。
- ①ア イ
- ②ア オ正解
- ③イ エ
- ④ウ エ
- ⑤ウ オ
解説
要点
証拠保全請求(179条)の要件は条文どおり正確に記憶し、公判前整理手続期日への出頭、証拠とすることへの同意、共同被告人に対する供述の求め、控訴審の弁論について、それぞれの条文が掲げる主体(『被告人』『弁護人』『共同被告人又はその弁護人』など)から、被告人本人にも認められる権利か弁護人に限られるかを正確に区別する。
結論
正しいのはアとオであり,選択肢2が正解である。アは刑訴法179条1項の証拠保全請求の要件をそのまま記述したものであり,オは控訴審における被告人のためにする弁論が弁護人でなければできないこと(388条)を正しく述べている。
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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
