平成24年 司法試験 短答式 刑法 第2問オ 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に( )内の犯罪の共同正犯が成立する場合には1を,教唆犯又は幇助犯が成立する場合には2を,間接正犯が成立する場合には3を選びなさい。
オ.甲は,乙から,乙がV方に強盗に入る際に外で見張りをしてほしいと頼まれ,利益を折半する約束でこれを承諾し,乙と共にV方に赴いた。甲がV方の外で見張りをしている間に,乙はV方に侵入した。その後,甲は,不安になり,携帯電話で乙に「やっぱり嫌だ。俺は逃げる。」と告げた上,その場から逃走した。乙は,甲の逃走を認識した後,V方内にいたVを発見し,同人に包丁を突き付けてその反抗を抑圧した上,現金を強取した。(強盗罪)
- ①犯罪の共同正犯が成立する正解
- ②教唆犯又は幇助犯が成立する
- ③間接正犯が成立する
解説
要点
共犯関係からの離脱(共謀関係の解消)が認められるには、単に離脱の意思を一方的に告げて立ち去るだけでは足りず、それ以後の犯行を防止する措置を講じることが必要である(最決平21.6.30)。学説的には当初の共謀に基づく心理的・物理的因果性の解消が必要と説明される。
結論
甲には強盗罪の共同正犯(選択肢1)が成立する。甲は乙と強盗の共謀を遂げ、見張りという役割を分担していたのであり、乙が強盗に着手する前に離脱の意思を一方的に告げて逃走しただけでは、当初の共謀関係が解消されたとはいえないため、乙が行った強盗既遂についても共同正犯としての責任を免れない。
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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
