平成24年 司法試験 短答式 刑事訴訟法 第21問ア 解説
問題
次のⅠ及びⅡの【見解】は,逮捕状が発付されている被疑事実についての緊急逮捕の可否に関するものである。次のアからオまでの【記述】のうち,Ⅰの見解について述べたものには1を,Ⅱの見解について述べたものには2を選びなさい。【見 解】Ⅰ.緊急逮捕は許されない。Ⅱ.緊急逮捕の要件さえ備わっていれば,緊急逮捕も許される。【記 述】
ア.この見解に対しては,二重逮捕の危険を生ぜしめるのではないかという批判がある。
- ①Ⅰの見解について述べた
- ②Ⅱの見解について述べた正解
解説
要点
既に逮捕状が発付されている事実について緊急逮捕を認める見解(Ⅱ)には、既発付の逮捕状と緊急逮捕後に請求される逮捕状とが同一事実について重複し、「二重逮捕」の危険を生ずるとの批判が向けられる。批判が許容説(Ⅱ)に対するものであることを押さえる。なお否定説(Ⅰ)は、逮捕状が発付されている以上210条の「逮捕状を求めることができないとき」の要件を欠くことを主な根拠とする。
結論
記述アの「二重逮捕の危険」という批判は、緊急逮捕を許容する見解Ⅱに向けられたものであり、Ⅰの見解(緊急逮捕は許されない)に対する批判ではない。したがって選択肢2(Ⅱの見解について述べた)が正しい。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
