平成22年 司法試験 短答式 憲法 第5問ア 解説
問題
教科書検定が憲法に違反するか否かに関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.教科書検定が憲法第21条第2項に違反しないとされるのは,審査が,教科書の誤記や誤植などの客観的に明らかな誤りがあるか,教科書の内容が教育課程の大綱的基準の枠内にあるかなどの点に限定され,かつ,執筆者の思想の内容にわたらない場合に限られる。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
教科書検定が21条2項の「検閲」にあたらないとされるのは、審査内容が誤記等に限定されているからではなく、不合格でも一般図書としての発行が妨げられず、発表禁止目的・発表前の審査という検閲の特質を欠くからである。
結論
選択肢2が正しい。最高裁は、教科書検定が検閲にあたらない理由を、不合格となっても一般図書としての発行は何ら妨げられず、発表禁止目的・発表前の審査という特質を欠く点に求めている。審査が誤記・誤植等の客観的に明らかな誤りや大綱的基準への適合性に限定され、かつ執筆者の思想内容にわたらない場合に限って21条2項に違反しない、という選択肢アの理解は判例の論理と異なり、誤りである。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
