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平成22年 司法試験 短答式 刑法 第11問ウ 解説

平22司法 第11問ウ刑法横領・背任罪の過去問

問題

次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に( )内の犯罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。 ウ.甲は,乙社に勤務し,同社の取引先からの集金業務に従事していたところ,取引先から現金50万円を集金した後,これを自己の借金の返済に充てようと思い付き,上司に「集金の途中でひったくりに遭った。」と嘘の報告をし,50万円を同社に納めるのを免れた。(業務上横領罪)
  1. ①犯罪が成立する正解
  2. ②成立しない

解説

要点
業務上占有する集金代金について、「ひったくりに遭った」と虚偽の報告をして会社への納付を免れる行為は、委託の趣旨に反し所有者でなければできない処分をする意思(不法領得の意思)の発現そのものであり、その時点で業務上横領罪が既遂となる。嘘を用いて返還を免れていても、客体が自己の占有する他人の物である以上、2項詐欺ではなく横領罪で処理される。

結論

甲には業務上横領罪が成立する(選択肢1が正しい)。集金した50万円は業務上甲が占有する乙社の金銭であり、これを自己の借金返済に充てる意思で、虚偽の報告をして納付を免れた行為自体が、不法領得の意思の発現としての「横領」に当たるからである。

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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。