平成22年 司法試験 短答式 刑法 第5問エ 解説
問題
次の【事例】に引き続く甲の行為に関する下記アからオまでの各【記述】を判例の立場に従って検討し,甲に( )内の犯罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。【事 例】甲は,人通りの少ない道路を通行中,知人の乙が見知らぬ丙を「金を出せ。」と言いながらロープで縛り上げ,丙を道路脇の草むらの中に連れ込むのを偶然目撃した。【記 述】
エ.甲は,草むらの中に入り,同所で,丙の所持金を奪って山分けすることを乙と合意した。その上で,乙が緩んでいたロープをきつく縛り直した後,甲は,丙の所持金をその上着のポケットから奪った。(強盗罪の共同正犯)
- ①犯罪が成立する正解
- ②成立しない
解説
要点
共謀成立後に、共犯者が強盗の手段たる新たな暴行を行い、後行者自身が財物を強取した場合には、承継的共同正犯の成否を論ずるまでもなく、共謀に基づく実行行為全体につき強盗罪の共同正犯が成立する。
結論
甲は、乙と丙の所持金を奪って山分けする旨の合意(共謀)をし、その後に乙が緩んでいたロープをきつく縛り直すという新たな暴行が加えられたうえで、甲自身が丙の上着のポケットから所持金を奪っている。共謀成立後に強盗の手段たる暴行と強取が行われている以上、甲には強盗罪の共同正犯が成立し、選択肢1が正しい。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
